薬品メーカーの工場向け腰壁に、硬度に優れた「二相鋼ステンレス」が採用。
- Client
- 薬品メーカー
- Release
- 2026.05
日々のハードな使用に耐える、強固な工場空間へ。
お客様の「304より堅い材料を」という声に素材の力で応え、図面解析の大きな苦労を乗り越えて形にした腰壁。
薬品メーカー様の工場新設・改修プロジェクトにおいて、廊下や作業室の「腰壁」製作をお手伝いしました。 薬品を運ぶ台車(ストレッチャー)が行き交う工場ならではの課題を、西鋼の的確な素材提案力と、諦めないエンジニアリングで解決した事例です。
西鋼のソリューション
相談から始まった、従来の「SUS304」を超える素材の選定
当初、腰壁の素材としては一般的なステンレスである「SUS304」が候補に挙がっていました。 しかし、工場内では薬品を運ぶ台車がどうしても壁にぶつかってしまい、表面に疵(きず)がつきやすいという問題に頭を悩まされていました。 「SUS304よりも、もっと堅い材料が欲しい」 お客様から寄せられたこの切実なご相談に対し、私たちは硬度の優れる「二相鋼ステンレス」をご提案。その圧倒的な硬度と耐摩耗性が評価され、正式に採用へと至りました。
建築用図面からの挑戦。非常に大変だった「材料拾い出し」
素材の決定後、私たちはもう一つの大きな壁に直面しました。元請けのゼネコン様から受け取った図面が、製造用ではなく「建築用の図面」だったのです。 金属加工の現場で実際に製品を切り出すためには、この建築図面から必要な部材のサイズや数量を正確に割り出す「材料拾い出し」の作業を行わなければなりません。 図面の形式が異なるため、構造を一つひとつ紐解いて寸法を計算し直す作業は非常に大変なものでした。しかし私たちはここで妥協せず、製造ラインへ完璧に繋ぐための緻密な解析をやり遂げました。
設計の初期段階から、お客様の「困った」に伴走する
西鋼の仕事は確定した図面通りに金属を切るだけではありません。 「どんな素材が最適か」という対話から始まり、たとえ異なる形式の図面であっても形にするために徹底的に知恵を絞ります。 お客様の工場の美観と機能性を長く守るために、私たちはこれからも一歩踏み込んだサポートを続けてまいります。